こんばんは、ウェブがかりのサチコです♪
2月11日に参加したセミナー「!important03」の内容がとても充実していたので、3回に分けて参加レポをお送りします!o(≧▽≦)o
このセミナーでは「デザイナー・フリーランス・ディレクター」の3つの視点から一日どっぷりとクリエイティブワークについて考えることができました。
今回は冬将軍こと、フォルトゥナの坂本邦夫さんの
「デザイン工数を稼ぐための配色コミュニケーション」についてお届けします!
配色はデザイナーの仕事ではない
これは結構、目からウロコでした…。(今まで仕事してきたデザイナーさんに謝ろう)
理由は主に2つ。
1.色はオンラインだけで使われているわけではない。
例えば商品、店舗などの内外装、パンフレットなど、企業やサービス・商品のイメージによって既にユーザーが配色イメージを持っていることも。
また、企業ロゴなど影響範囲が大きいものは、すぐに可変することが難しい場合も多く、その配色がなじむように配慮するといったデザイナーが制作する前の情報は、基本的にクライアントやディレクターが予め共有しておくべき事項です。
ヒアリング→企画→ワイヤーフレーム→カンプ作成・作り込み→公開・運用
という流れで、ヒアリングやカンプ作成・作り込みのところで気になることが多いのも、上記のような情報をきちんと整理してデザイナーと共有していないことが原因だったりするそうです。
確かに作ってからこういうこと言われると、工数がものすごく増しちゃいますよね。。。
2.クライアントのイメージしている色が抽象的なままデザイナーに依頼している
ぐうの音も出ない正論だ…ε-(´∀`; )
「綺麗で、清潔感があって、斬新なデザイン」とか言われたら、私は発狂する(笑)
だから、とにかく具体的にディレクターは要望を聞くべきだし、明確に言葉で説明できないなら制作をデザイナーに渡さないでほしい、というのが冒頭のお話でした。
これだけでもかなり聞いてよかったですが、
さらにここから坂本さんは配色で配慮すべきところ、制作側(デザイナーとディレクター)が意識しておくべきポイントをお話してくださいました。
そもそも、誰のための配色なのか?
情報を伝えるための「手段」として配色がある、ということを私たちは忘れがちです。
ほとんどのユーザーは配色ではなく、情報を得るためにページへ訪れています。
とはいえ、
発注側からはキレイに見せるのは当たり前。
制作側としては見やすく、読みやすくは当たり前。
(ディレクターでもモノクロの表示や印刷で確認すると判断しやすいそうです)
一時期、ウェブ系の人の間で話題になった「集中リゲイン」のサイトは強烈な配色とデザインでしたよね〜(確か製造終了しちゃってますが)
あれは、インパクトと閲覧した時の疲労感がすごかったのは憶えてます。
そういうことも踏まえると、配色の勉強とかでなければ、配色はユーザーに意識させないくらいがちょうどいいのかも。
でもここで坂本さんから大事な一言が。
色で何をやるべきなのか?
ここで見落としがちなのが、色を記憶に残す、つまりカラーブランディング。
お仕事系のサイトは青系、病院なら白系といった、なんとなく私たちが刷り込まれているカラーブランディングの重要度が、どうしても軽視されてしまいがちだということ!
ついつい、クライアントと具体的なところまで配色のイメージを落とし込まないと、デザイナーをはじめ関係者の好みの色になってしまうのはよくあるお話。
だからこそ、「制作側が制作の意図やカラーブランディングの重要性の発信をやっていいし、やった方がいい。せっかく来た人を簡単に帰さないことをつきつめるのが大事!」とおっしゃってました。
となると、企業ロゴ、商品やサービスのロゴとかはカラーブランディングも意識して配色を決めていきたいですよね!
最後にひっくり返されない方法は?
とはいえ、今すぐにクライアントからデザインの根幹である配色をひっくり返されるのを防ぐ方法が知りたいですよね。
…あります。
無駄にデスマーチを発生させないためには、とにかく「わかるまで聞け!」
例として、カッコイイという言葉を挙げられていました。
この言葉だけでも、定義の幅が広くて、いろんな要素が含まれていますよね。
でも人によっては、perfumeかもしれないし、大工さんかもしれない。
だから、具体的な定義に落とし込みをします。
どんな意味でカッコイイという言葉を使っているのか?
見た目?どこの部分?他に共通するカッコイイものは?などなど…サイトであれば、競合のサイトなどを並べたりしてみるのもいいかもしれないですよね。
この落とし込みのとき、Googleの画像検索は地味にめっちゃ使えるそうです(これは私も経験あります)
また、要望を具体的に聞くと同時に、配色に候補として出てきた色の良いとこ・悪いとこを考えて、デメリットがあれば避けることを勧めるのも制作側が心がけるとよいそうです。
さらに、得た情報は文書やメールなど見える場で共有する。
といったこともテクニックとして教えていただきました。
データとして残すと、こういう経緯でこの配色を決めましたよね、という話に落ち着けやすいですし、設計から変わるのであれば費用ももちろんかさむ、といった交渉にもつなげられます。
まとめ
落とし込みができていないうちは、デザイナーへむやみに依頼しない。
それが出戻りを減らして、結果としてデザイン工数を増やさないことにもつながる。
もちろん、制作側からの提案も大事。
でも、クライアントの想いやこだわりもきちんと知った上で提案すること。
以上が、私の学んだ内容のまとめでした。
書きたいことはまだすっごくあるんですけど…もっと知りたい方はぜひ坂本さんの書籍を買っていただくか、セミナー受けてください。
(会社に1冊テキストとしてあるだけでもいいんじゃないかと!)
では、次回は引き続き参加レポです。
長文をお読みいただきありがとうございました(=´∀`)人(´∀`=)