ウェブがかり

アナログ好きですがウェブの仕事してます。ウェブの話、日頃の話をつれづれと。

ウェブ解析士会議2019(東京)に参加しました!

こんにちは!ウェブがかりのサチコです。

 

大変遅ればせながら、参加レポです。

実は昨日、大阪でも初めて「ウェブ解析士会議」が開催されていて「#ウェブ解析士会議」関連のハッシュタグは大にぎわいでした。

それで触発されて「あ、東京の方の参加レポをアップしとかなきゃ!」となったのでありがたい限りです(いや、はよせんかい)

web-mining.doorkeeper.jp

登壇された方も結構違ったので、両方行かれた方でも学べて楽しめたのではないかなーと思います。

こちらもぜひチェックされてみてください。

 

さて昨年に続き、ウェブ解析士会議に参加してきました!

6/15[土] ウェブ解析士会議2019「Action! 〜 伝える、届く。そして、動く。」 - ウェブ解析士協会 | Doorkeeper

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また新たな学びを得ることができましたので、復習も兼ねて参加レポートをお届けします!

当日の空気感はこちらからぜひ。

togetter.com

ウェブライティングで Action!

購買心理を活用し、もっと「売れる」見せ方に〜数字を上げる文章とデザインのコツ

株式会社グローアップマーケティングの谷本理恵子さん(@yyunn

「男女で買い物の行動が違うと感じたことありませんか?」
シンデレラにみる男女の認識の違いから、男性と女性がどこをリアルとして捉えているかを解説してもらいました。
・男性のリアル
虐げられて働く生活の現実
・女性のリアル
お城での生活(夢)が現実

 

つまり、女性は理想で「こうありたい」という所にいる自分が、現実だと考える。
この欠乏感を満たせば、本来の自分になれるかも!が判断材料。

女性に衝動買いが多いのは、この欠乏感を満たせそう!という感情が無意識に働いているからなんだ、という話に周りの女性も私もめっちゃうなづいてましたw

 

後日、内容を振り返っていた際、南海キャンディーズの山里さんと女優の蒼井優さんの結婚のエピソードで、蒼井優さんがなぜ山里さんを選んだのかという返答の内容が谷本さんのお話に繋がるものがあるなーと発見。

実際に、谷本さんのオンラインサロンでも話題になったそうです。

また、女性はプリンセスストーリーを好み、男性はヒーローストーリーを好むというお話もありました。

ただし男性にも女性的な側面があるし、女性にも男性的な側面があるということも触れられていました。
ユーザーが何を求めているのかを考えながら、どちらのストーリーがより適しているのかを考えてカスタマージャーニーやペルソナも含めて決めていくとズレが少ないのではなかなと思います。 

気になった方はぜひ谷本さんの「プリンセス・マーケティング」(https://www.amazon.co.jp/dp/4844368362/)を読んでください♪

 

ウェブ戦略で Action!

ウェブ担当者のためのサイト集客マップ

株式会社アクシスの平岡謙一さん(@shizuoka_hira

全体像がわかる「集客マップ」を作ることで、関係者の全員に共有することで合意形成ができるよ!ということで実際に平岡さんが事例を交えてお話しされました。

・知らない層へ認知促進
・知っている層への連想強化
・既存顧客への関係強化
という図式をふまえて、全体の戦略を練っていくことがマーケティングがただの部分最適にならないようにすることにも繋がる、というのが事例となって形になっているのでとてもイメージがわきやすかったです。

「集客マップ」をもとに各層への戦略を考えていくとクライアントの関係者の方達にとっては納得感もあるし、具体的に担当者の方たちがどんな動きをしていくか?とかどんな広告をどの層に向けてやるのか?という落とし込みがしやすいのがわかりました。

実際にクライアントへ仮で描いてみた集客マップを見せてみたところ、

「そうそう、こんな感じでちゃんと集客を考えていかないとって思ってたけどイメージできてなかったんですよね!」

「やっぱりこちらで相談して良かったです。」

と嬉しい言葉をいただくことができました。

1つを作るのに大体2時間程度とのことだったんで、他の方にもぜひトライしてみてほしいです。

 

デザインで Action!

非デザイナーだからこそ知っておきたいデザインの原理原則、差が出る着眼点

株式会社スイッチの鷹野雅弘さん(@swwwitch

DMD(違いをもたらす違い)について、デザインのお話。

鷹野さんは話し方もすごく意識されていて頭にすっと入ってきます。

まずデザインは取捨選択すべし。

盛ること(デコレーション)ではないというのが大前提としてあって、初めてちゃんとデザインになる。
デザインで取捨選択してスッキリさせるのは、

  1. 内容
  2. 見た目
  3. 気持ち

伝えたい人はどんな人なのかによって、伝える内容が変わってくる。

モノも情報もどんどん狭めてパーソナライズすると、とがって刺さりやすくなる。

これはライティングでも共通する考え方で、視点をスライドしていくとすごくわかりやすいということで、鷹野さんが尊敬するマイクロソフトのエバンジェリスト西脇さんが行っている3つの視点が紹介されました。

自分視点:新種のリンゴをお届けします
神様視点:新種のリンゴが届けられます
顧客視点:新種のリンゴが食べられます

新種のリンゴが味わえるんです
場面、気持ちを形にするのがデザインの本質なのでは?と感じました。

さらに、デザインの原則を生かした

揃える、まとめる、繰り返す

といった見せ方を例を交えてお話してくださったのですが

鷹野さんがサラッと触れられた、行と列の覚え方が好きでした。
漢字の中に「横線があるのが行、縦線があるのは列」

実際にデザインを作る前にマンダラートなどを使って、デザインする要素や情報をしっかり検討してお来ましょう!とのこと。

マンダラートは大谷選手が自分の目標などを考える時などにも使っていた9マスを使った発想の言語化ができる表です。

デザインする前に情報整理する時間をしっかり取る、というのは9月に参加したベイジさんセミナーで荒砂さんもお話されてました。

デザイナーも非デザイナーも、手を動かす前にしっかり情報を整理整頓しておきたいですね。

マーケティングで Action!

企業相手に仕事をするなら絶対に知っておきたいBtoBマーケティングの要諦

株式会社ベイジの枌谷力さん(@sogitani_baigie

「本当にしっかりマーケティングをやると、自分たちの求める仕事の数十倍の仕事が来て、その中から金額、期限、価値観から仕事を選ぶことができるようになった。」

というのは耳の痛い話でした。

正直言って、今の会社はまだまだマーケティングがやりきれていないように感じていて、だからまずは自分が個人として知っていただけるようになろうと思って動いているところがあります。

そこで私はあえてTwitterで先に繋がって、お会いした時に「サチコさんって、ここの会社の人だったんですね!」という流れを今はよくとっています。

BtoBにおけるULSSAS(ウルサス)を意識したマーケティングを早くから実践されているのがベイジさんという印象がありますが、枌谷さんはBtoCとの違いもふまえてビジネスのマーケティングの違いをすごく細かく考えて表に落とし込まれているので、これを見て自社に当てはめてみるだけでもすごく参考になります。 

枌谷さんが考えているように

「BtoBのように経済的なリスクが高いものを最終的にどうやって決めるのか?には、情緒的な信頼感も不可欠。
今までに会った担当者であったり、企業の実績であったりといったものを背景として情緒的なアプローチが極端に現れるのがBtoB。」

ということなので、私みたいに外でなんらかやっているメンバーってものすごく大事ってことが再確認できたセッションでした。

また、実際に案件をとっていく上でのプロセスも明確に示されていて、ベイジさんで果たして明確にしていないことってあるのかな?くらいの気持ちになりました。

 ぜひTwitterをフォローされてない方はチェックしてください。

ウェブ解析で Action!

人を動かすためのレポート作成術

株式会社HAPPY ANALYTICSの小川卓さん(@ryuka01

そもそも、数値・表・グラフは何も語らないことを私たちは忘れがちです。

そこでできることとして、小川さんは3つあげてくれました!

解決法その1:サマリーシート作成
1枚3分で説明できる結果と次のアクションを表したもの
・全員に同じ内容を伝えられる
・意思決定に必要な情報のみを伝えられる
・短時間で情報共有が可能
・共有と拡散が行いやすい

解決法その2:数値×施策レポート
・施策の適切な振り返りができる
・今後の施策ができる
・見るべき数値が分かり、判断が可能

解決法その3:改善施策の提案方法

「どのくらい売上が上がるの?」と質問されるのは、その人に意思決定をしたことの説明責任があるからなので、意思決定者がより自分が選んだという納得感を持ってもらうためにも
・必要なのは精度ではなくロジック(数字的な根拠を出す)
・意思決定者をサポートすることが重要
・意思決定の中で選んでもらうプロセスが必須(松竹梅という形で捨てプランも含む)

 

結局のところ、図とか表に頼りがちですが、レポートは文章が一番伝わるというのが小川さんの考えだということがわかりました。

実際、データは全く見ず、サマリーだけ読んで質問をされるクライアントは結構いるなという感覚があるので、もっとレポートを磨いていきたいと感じました。

 

また、こんなアドバイスも。

「いいなと思ったサイトやアプリのデザインは“スクショ撮るクセ”をつけてください。みなさんのアイデア帳になりますよ。」

私はPinterestで残すようになったんですが、スクショもありですね!

プレゼンテーションで Action!

確実に伝えるための超プレゼンテクニック

日本マイクロソフト株式会社の西脇資哲さん(@waki

鷹野さんのセッションでも紹介されていたあの西脇さん。

もうなんというか、Twitterがはかどりませんでした(笑)

話す言葉だけでなくボディランゲージが非常に雄弁で、目の前で行われているプレゼンを聞き逃すまい・見逃すまいと必死でした。

「それぞれの本は、全く同じことが書いてあるんですよね。ターゲットが違うだけなので、買うなら1冊で大丈夫です。」
で会場は大爆笑でした。

そんな掴みからどんどんお話は進んでいき、気づけば「あっこの布石はここで回収されるのかー!」みたいな発見がバリバリ出て来てあっという間に終わってしまいました。

「人生なんてプレゼンテーションの連続だ。

つまり、プレゼンテーション頑張った方が人生は得します。」

という言葉が全てを包括してますが、

人は産まれた瞬間からプレゼンテーションを頑張るが、中学生くらいで思春期のせいでシャイになるあたりから加速度的に衰えていく。

だから上手い人を見て学んだり、何をやるかを意識することがすごく大事で、プレゼンを見て欲しいお手本になる人として挙げられているのがこの方達。

YouTubeなどでチェックできるらしいので、ぜひ見ておきましょう!

・キング牧師
・マドンナ
・スティーブ・ジョブズ 伝説のスピーチ
・ステイシー・クレマー
・ジャック・アンドレイカ

プレゼンテーションとは自信と情熱と愛情。本当に心の底から伝えたいと思って話せば伝わる。

だから、悪いプレゼンはスライドに書いてある文字を読み上げようとしてしまう。
そして、良いプレゼンは視線を正しく誘導するために必要な情報を話す。

テクニックとしては、ホラーストーリーとシンメトリックをできるようになれると良さそうでした。

ぜひ1冊だけ(笑)買って、読んでみてほしいです。

ウェブ解析士として Action!

あしたのウェブ解析 2020

最後はお馴染みの一般社団法人ウェブ解析士協会代表理事の江尻俊章さん(@ejtter

時代の変化をふまえて何を考えているのか、江尻さんの脳みその中をちょっぴりのぞかせてもらいました。

Marketingはすでに古くなりつつあり、Experienceが中心になりつつある。

ExperienceはSDGsを達成するActionから生まれる。

そう考え始めた江尻さんは、私たち参加者に呼びかけます。

「みんなエヴァンジェリストを目指そう」

そして、身近なエバンジェリストは誰か?と江尻さんは考えて、彼を例にあげました(笑)

 私たちひとりひとりがエバンジェリストの意識を持って行動すれば、WACA(ウェブ解析士協会)はもっと面白いコミュニティになると思います。

まだまだ良くできるところはあるし、面白くできるところがあります。

協会のアワードで表彰された佐藤さんも同じことを感じてらっしゃいました。

資格としても、協会としても、コミュニティとしても成長できると感じているので、もっと盛り上げるエバンジェリストになっていきたいと思いながら会場を後にしました。

 

今年はウェブ解析会議の後から実際にセミナーでいいなと思ったことは、1ヶ月以内に業務でなんらかのActionにしてみました。

すると、いろいろなご相談をいただいたり、なかなか進まなかった案件が動いたりとまるで今までの自分のActionが少し足りなかったのかも?と感じるようなことがいくつかありました。

動かずに後悔するよりも、動いて反省する方がいいなと改めて考えるようになった半年でした。

引き続き、どんどんActionにつなげていきたいと思います!

読んでいただきありがとうございました。

おまけ

昨年のレポートも書いています。

ご興味持っていただけたなら、ご一読いただけるとうれしいです!

ウェブ解析士会議2018に参加しました!【Google検索、SNS、WACAアワード編】 - ウェブがかり

 

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