こんばんは、ウェブがかりのサチコです。
さて先週の6月9日に東京のベルサール神田で開催された「ウェブ解析士会議2018」の参加レポート第二弾です!
今回は全9プログラムのうち4〜6番目についてレポートします!
ちなみに、前回のレポートはこちら(この会議の概要などもこちらで)
ウェブ解析士会議2018に参加しました!【Google検索、SNS、WACAアワード編】 - ウェブがかり
では、参ります!
ウェブ解析士よ、世界を目指せ - グローバルマーケティングの現実とは?/窪田 望 氏(株式会社クリエイターズネクスト)
講演テーマはグローバルマーケティング。
ご自身が創業したクリエイターズネクストでいま9カ国に展開しているKOBITを、最初に海外展開していったときのことや、ご自身がアメリカに日本、そしてインドで感じた「主張する勇気の大切さ」などについて話されていました。
海外展開もテストマーケティングしてみないとわからないものですね。
バングラデシュが一番広告の反応はよかったけど、送金部分が難ありで挫折。
結局、インドにまずは展開…とやってみないと意外なわからなかったことがあるし、
インド展開の時には日本人より現地の人の方がちゃんとしてくれた、なんてこともあったり。
日本の文化にも自信持ってコミュニケーションをとりましょう、というくだりでは古今和歌集のことなども引き合いに出されていました。
そして最後にオペラ歌手ばりの美声で歌を披露してくれました。
コミュニケーションで困ったら、歌えばなんとかなるそうです。笑
実はこのセッションは私も含めTweetがわりと少なかったです。みんな意識をすごくバチっと持って行かれてました。
窪田さんのセッションはまるでTEDのプレゼンテーションを聴いているようでした。
デジタル神無月でもクリエイターズネクストの方が登壇されていましたが、また違う角度のお話が聞けて非常に面白かったです。
ツールを使えるだけでは意味がない〜仮説検証型の分析アプローチを「Live!解析」を通じて学ぶ!/小川 卓 氏(株式会社HAPPY ANALYTICS)
講演テーマはウェブ解析の本質。
今回はデジタル神無月でも非常に大反響のあったリアルタイムでのウェブ解析をされながら、ウェブ解析士とは本来どのようにあるべきか論をお話しされました。
お題となってくださった企業は総合インテリアの通販サイトをお持ちの松装さん。
仮説検証型の分析アプローチの手順は以下の通り。
- まずユーザーの立場でサイトを閲覧
- 閲覧中にユーザーとして気になった点・引っかかった点をメモ
- メモをもとに仮説を立てる
- 仮説の裏付けとして、Googleアナリティクスなどのデータを調べる
- 仮説とデータをもとに、改善策を提案する
つい業界用語を使ってしまったり、ユーザーに対してサイト内での導線をうまくつくってあげられてなかったり、データではわからない部分が手順1〜3の部分であぶり出されるというのがポイントです。
この手順で進めるとウェブ解析士でなくても上記の分析はある程度やれます。
ただ細かいデータの抽出だったり仮説からの立案だったりはツールの活用も慣れているウェブ解析士に依頼してもらうのもありかなというところです。
とはいえ、小川さんはひとりなので他のウェブ解析士にも相談していただけるとうれしいですが。笑
小川さんがセッション時に使われていたGoogleChromeの機能「デベロッパーツール」は下記の記事がわかりやすいので紹介しておきます。
初心者向け!Chromeの検証機能(デベロッパーツール)の使い方
この記事の最後に、様々な大きさの端末での表示をシミュレーションできるデバイスモードの操作方法も解説されてますので、これまで使っていなかったという方はぜひ記事を読んで試してみてくださいね。
ちなみにウェブ解析士協会ではウェブ解析士らによる「コンサルティング体験会」というものも低コストで提供されています。
企業のウェブ担当者さんはお試しになってはいかがでしょうか?
私も過去、福岡で上級ウェブ解析士のひとりとして参加させていただきました。
手前味噌ではありますが、複数人のウェブ解析士から提案をもらえるので価格の割には結構いいものを持って帰っていただけると思います。
地方のウェブ解析士が、事業に貢献するために必要なこと/坂上 北斗 氏(株式会社メディア・エーシー)
講演テーマはウェブ戦略&地域マーケティングの本質。
最初に感想を言っておくと、この会議のために地方からやってきたウェブ解析士たちをもっとも勇気付けてくれたのは間違いなく坂上さんでした。
ウェブ解析士、という名目からウェブにだけ関わる人が多いんですが、それではどうにもならないことがたくさんあります。とくに中小企業ほど。
坂上さんはそんな中でウェブ解析をもっと大きな枠で活かす事例をつくられています。
実際に事例として話された中では、事業支援という大きい枠の中でギフト用の包装紙を変えるとか、今買ってくれている人のニーズを掘り下げてみるとか、ウェブの外にある部分にも積極的に関わられていました。
広告ありきで動かない、クライアントに不要なものを買わせない、というのもより心がけていきたいなと思いました。
そんな中でご自身が意識しているのが「ガラパゴス化しないこと」。
若者x馬鹿者xよそ者 を大事にして、自分をガラパゴス化させない。
— サチコ@日日是好日なり (@analogtan) 2018年6月9日
ガラパゴス化は決していい意味ではなく、特定の環境でしか生きられないような人になってしまうということ。
馴れ合いだけでは生き残れない。新しいことに取り組み、恥をかき、汗をかく。
#wacajp
これからますます人口が減少し、小さいパイを奪い合うようになるから、ガラパゴス諸島の動物のように自分の領域を狭めすぎるとパイを得ることは難しくなり、結果生きられなくなります。
あらためて今の自分に「若者、馬鹿者、よそ者の視点」があるか振り返っておきたいと思いました。
まだまだ続く、参加レポート
余談ですが、「ウェブ解析士会議2018」は前夜に前入りして、ホテル近くのバーへ行ったんですよね。
すると、帰る間際になんと某有名なお笑い芸人さんがご来店。
すぐお近くに座られたのでとても緊張しました。。。
福岡でもローカルタレントさんなら見かけるんですが、東京でまさか全国区の方にお会いできるとは思いませんでした。
東京ってすごい、と思いながら眠ったのを覚えています。ただのミーハーですね。笑
さて、次回の参加レポートでは残りのプログラムの7〜9番目についてのレポートと、全体の振り返ってのまとめを書きます!お楽しみに!