ウェブがかり

アナログ好きですがウェブの仕事してます。ウェブの話、日頃の話をつれづれと。

Fukuoka Design Nest School「IAあいうえお」参加レポ

こんにちは、ウェブがかりのサチコです♪

11月の!importantより前にデザインスクールの公開講座にも参加しました。

前後してしまいましたが、今回の!importantと合わせて考えてみると自分の頭の整理もできて良さそう!と感じました。

ちょっと!importantの参加レポが続いたので、閑話休題にこちらもまとめたいと思います♪

 

参加したのはこちら!

【公開講座】Fukuoka Design Nest School「 I A あいうえお 」

福岡・大名の小学校跡地、Fukuoka Growth Nextで開講している若手のデザイナー向けのスクール Fukuoka Design Nest Schoolの主催で行われました。

IAってなに?

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Facebookページ「Fukuoka Design Nest School」より

講師は株式会社ゼネラルアサヒの稲本浩介さん。

まず「IA」とはそもそも何の略なの?というのを皮切りに、IAってどういうこと?というお話からスタート。

基本的には2つの意味があって、それぞれ話の中で使い分けられている模様。

  • Information Architecture(事象、こと的。わかりやすさのためのデザイン)
  • Information Architect(上記を考える人も指す)

 

IAという言葉を初めて使ったのは、リチャード・ソール・ワーマンとされています。

おそらく大体の方はピンときませんよね。

私も(それ誰なん…)と思いました。

でも「TEDカンファレンスの創立者」と聞くと、わかる方もいるのではないでしょうか?

しかも前回、TEDのプレゼンを別の参加レポでも引き合いに出してましたが、この講座でTEDがキーワードとして頭に残っていたからだと思います( ´ ▽ ` )笑

IAとは理解のデザイン

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IAはわかりやすさ、見つけやすさを設計する技術や思考というのが基本なので、ここでのデザインは、デザイン≠ビジュアルデザインではなく、たとえば「人生をデザインする」という表現のような設計とか計画みたいなニュアンス。

稲本さんいわく、ここでの理解は「わかりやすさ+見つけやすさ」を包括したイメージだそう。

なぜかというと、いまは情報過多の時代だから

data>>information>knowledge>wisdom

というピラミッドで一番下層にあたるdataがものすごーく多い状態。

そこから必要な情報(infomation)を見つけやすくするというのも、IAを考えていく上で外せなくなっているんだそうです。

つまり、

  • user(誰に)

  • content(どんなコンテンツを)

  • context(どんな状況・環境でとどけるか)

を情報設計(デザイン)していかないと、きちんと必要な情報が届けたい人に届かないということ(!importantでの松尾さんと田口さんのお話にすごくつながる)。

とくにcontextはとても難しいとのこと。

これは「次世代コミュニケーションプランニング」という本の中で、高広伯彦さんが日本人は高コンテキスト文化であるということを理由に書かれていて、言葉の外を察して、感じとるくせを文化的にもっていると。

(俳句や短歌などの作品にもその流れがある)かつ(先日のレポートの非言語コミュニケーションの話とまたつながった)

だから間違ったcontextで伝わらないように、誤解を生まないためにしっかり情報設計していきましょうねということでした!

WebにおけるIAって?

f:id:analogtan:20171205002756j:plain抽象的→具体的に落とし込む時の中間地点くらいにIAがあるので、成果物のひとつとして挙げられるのがワイヤーフレームだったりするんだそうです。

そこでIAを考える上で用いられるさまざまなシステムをワークで体験しつつ、ポイントを教えてもらいました。

組織化システム(サイトマップなど)
  • 組織化を具体的(50音順etc)にするか抽象的(トピックetc)にするかを状況に応じて変えていくこと
  • 組織を細分化するあまり全体の組織化が崩れないようにすることが大事

★ワーク(動物園の動物を、いろんなテーマで組織化してみる。色とか文字数とかなんでもOK!)

ラベリングシステム
  • グローバルナビのタイトルとかで誰が見ても同じ意味で受け取れるようなラベルをつけることが大事(たとえばメニューなのかラインナップなのかでも違う)

★ワーク(ラーメンの写真をみて、メニュー名を付けてみる)

ナビゲーションシステム
  • いまユーザーが、自分がどこにいるかを把握できることが大事

★ワーク(自分が降りた駅から会場までの道案内を考える。相手は福岡に住んでいる友人、県外の友人、自分の親、取引先の人のどれか。)
↑↑これは相手との関係性で説明がかなり変わって面白いので、ぜひやってみてください!

IAは手法というより、思想に近い

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ちなみに2つめのワークでなぜか「はんなり京都らぁめん」とか付けてました。

とくに理由はないけど、豚骨スープが豆乳に見えたんだと思います(というか超お腹が減ってた)

最後に、IAを考えていくための日常的な頭の体操として

  • 自分が情報に触れるとき、発信するときに意識する、考えることを心がける
  • 人と話すことで情報のコンテキストが人によって違うことを経験・体感して、自分の中で完結しない、というのを日々やってみる

という2つを挙げられていました。

これならできそう!すでに後輩と話すたびコンテキストの違いはひしひしと感じてます♪(´ε` )笑

 

最近、自分の中でブログも「何を伝えるか」をあらためて模索しつつ書いているところなので、この講座をきっかけにuser、content、contextを深掘りして整理してみたいなと思ったのでした。